「結婚しない」「1人で、あるいは同性パートナーと生きていく」となった以上、自ずと結婚カップルに比べてより重要となるのが、仕事をちゃんとして生活資金を稼ぐことですよね。
私は現在、3年お付き合いしているパートナーと、去年共同でマンションを購入し、2人暮らしをしています。
ペアローンを組むことをきっかけに、パートナー合意契約書公正証書を作成しました。この契約書、またの名を準婚姻関係契約公正証書といいます。結婚に準じた内容として、将来の共同生活における取決めを示した公文書です。
これはつまり「法的には結婚できないけど、この人と生きていくと覚悟を決めた」ということです。
なので、多くの皆さん同様、長く働いていくつもりです。今のところ。
実は私の場合、20代後半までは男性との結婚もあり得ると考えていました。(詳細はまたいつか書くとして。)
ただ、仮に結婚したしても専業主婦にはならず、ずっと仕事をしていく気でいたので、「長く働くためにはどうするか」という思考で社会人生活を送ってきたと思います。
この考えで私は2回転職し、3社目の会社で働いて8年目になります。
今回は、LGBT当該者という観点でもないですが、私にとっての仕事についての考えを書いてみたいと思います。
目次
今までの経歴
私が今まで経験した3社について、それぞれ書いてみます。
1社目:広告代理店営業
大学は文系の学科に所属、卒業後は新卒採用で広告代理店の営業職に就きました。
この会社では、長時間労働が当たり前の環境でした。給料が上がる前に身体を壊すだろうなと、このままずっと営業を続けるイメージが持てませんでした。
この経験がきっかけで「長時間労働になりがちな仕事ではなくスキルを身につけて時間対パフォーマンスを上げたい。自分を差別化して市場価値を上げたい。」と考え始めました。
そこで、もともと興味のあったWebを勉強する専門スクールに就業後や週末に通うことにし、Webの技術やデザインソフトの使い方、Webデザインなどを勉強しました。
なぜWebを勉強しようと決めた?
なぜWeb関連だったかについては、主に2つ理由があります。(ここは適当に飛ばしてください。)
1)ネットの時代到来
広告4媒体と言われる「テレビ・新聞・雑誌・ラジオ」の中で、急速に拡大するインターネットが第2位の新聞を抜いたのが2008年頃。これはもう本格的にWebの時代が来ると思いました。
今後、セールス、マーケティング、ブランディングに対してより一層Webを活用していく時代になると確信したからです。(そういう人材もきっと多く必要になる)
2)自分の特性に合ってそう
もともと新しいものやデザイン好きだったので、自分の特性に合っていそうだとも思いました。ある意味とても単純。
デザインは学生時代から興味があり、デザインソフト(IllustratorやPhotoshop)も少し独学で勉強しており、営業時代には仕事をスムーズに進めるために使っていたりしていました。
ただ、これらを極めてWebデザイナーになりたかったワケでは決してありませんでした。
マーケティングやブランディングの戦略を立てる上で、Webなど「ツール」を活用する立場を目指したく、その入り口にたどり着くための道として、まずはWebに詳しい人になる必要があると考えたんです。
2社目:通信系エンタメコンテンツ配信会社
そのWeb専門スクールを卒業するとともに転職し、ベンチャー企業でマーケティング、コンテンツ運用、Web制作補助、ディレクションなどをしました。
海外とのやり取りもあったため、この頃から英語の勉強も再開しました。
3社目:大手BtoBメーカー広報
そして老舗のBtoBメーカーに入社し、広報の中のコーポレートWebサイトを企画運営担当として仕事しました。
その後、担当業務が変更となり、現在はグローバルでの社内向け広報やブランディング関連の仕事をしています。この会社では8年目です。
1日8時間労働で、希望年収を得るために
私は仕事以外の時間はとても大事です。皆さんもそうですよね!?
豊かな暮らし、の定義はそれぞれ違うと思いますが、私にとっては「仕事ばかりの人生にならず、自分の時間もある程度自由に使えて、精神的に余裕のあること。」
そのためには、(一社目のように長時間労働は嫌なので)時間当たりの稼ぎを増やす=年収を上げることが必要でした。そして、労働時間を伸ばすことなく稼ぎを増やすためには、自分の価値を高めることが必要、ということにつながります。
そもそも、時間単価が高くても労働時間が長い場合は私の理想ではないので、「働く環境の見極め」も前提でありますね。
(業界、会社、仕事選びの考えはまた別にまとめてみたいです。)
やりたいことをしたい、社会に役に立つことをしたい。こういう意識ももちろん大事ですが、私にとっては結婚するしないかかわらず、「興味のある分野で市場価値を高めたい。」これが仕事を選んでいく動機であり、基準だったといえるかもしれません。
当然、同性のパートナーと一緒に生きていく覚悟を決めてからは、この想いは強くなったのですが、早いうちから考えて行動が取れていたことは、結果的に良かったのかなと思います。
結果、順調に給料が上がっていることは一応お伝えしておきます。
(どういう人がお金を稼げるのかは、市場価値の高い低いだけではなさそうなので、これもまた今度書いてみたいです。)
目下の悩み「ゼネラリスト志向」
今の仕事はまぁ楽しい方だし、働きやすい環境ですが、悩みもあります。
規模は大きめで昭和気質のわが社、新卒採用の総合職が色んな部署を数年おきに異動するのがまだメインストリームなんですよね。
日本の大企業(特に製造系?)は割とこの性質が残っていると思いますが、総合職だと色んな部署を経験するのが良しとされ、そこでマネジメントも学んでいく。超ゼネラリスト志向です。私も立場上はどこかに異動する可能性が普通にあります。
それが良いとも悪いともあえていいませんが、「市場価値を高める」という観点で意見するなら、必ずしも私にとって良いとはいえないなと。。
言い換えると、「この会社で上を目指すなら、ゼネラリスト志向で色んな経験を積む」はとても良い選択肢ではありますが、「この会社にいる前提ではなく、広い意味で自分の市場価値を高め続ける」のであれば、よろしくないかもしれない、ということ。
答えはまだ出ていませんが、今後どう動いていくべきか、斜に構えていろいろ考え中です。居心地はいいかもしれないですが、会社に居座る前提は持たずに、柔軟に考えていきたいところです。
あとは正直、意識高い系としてガツガツ仕事してキャリア磨いていくぜ!みたいな感じでは全然ないので、その辺の自分の志向に合った仕事や働き方は見定めたいなと思ってます。
なんなら、そこそこ困らないくらいのお金があって、ストレス少なく余暇時間も取れるくらい、のんびり働ける環境がベストだわ。。
今後
人生100年時代、長く働くのが前提になると思います。私たちの世代だと75歳くらいまで働くのでしょうかね。
私のような環境の場合、あと数十年同じことをやっているだけだと、どんどん自分の市場価値は低くなっていくのでは、と私は危惧しています。
テクノロジーもどんどん進化していくし、それを当たり前に使いこなす世代がどんどん出てくるし。
じゃあ何が必要になってくるだろうか。こんなことを日々考えて、できる範囲でちょこちょこ動いています。
自分として勝負するために名刺をいくつも持つ
実は会社員としての本業以外にも、いくつか活動をしている、あるいはしようとしているものがあります。このブログ運営もそうといえばそうですね。
会社の看板を取り外して、自分として勝負するために、プラスになりそうなことはやっていこうかなと思っています。けれどまだお金にはなっていないものばかりです。
お金
75歳まで働くのはぶっちゃけツライじゃないですか。
というわけで、そんな歳まで働くても生活が成り立つように、また、早めに家のローンを返して十分な貯蓄を作っておこうと今から考えています。
そのために必要なことの一つが「資産運用」。はい、出ました、これです。唯一、本業以外でお金になっている活動です。
これは少しずつ勉強しながら実践しておりますので、今後もこのお金関連の話もしていけたらいいなと考えています。
まとめ
LGBTにとっても、そうでなくても生きる上で重要な要素である「仕事」。
私の仕事観で大事なことは自分の価値を上げることなので、「企業がLGBTフレンドリーかどうか」などという点は、ほぼ全くといっていいほど考慮してないです。
ただ、それは私が見た目ではわからないレズビアンだからあまり困ってない、という事実もあります。
考慮していないとはいえ、福利厚生など会社として同性をパートナーとみなしてくれるなどの配慮はあると嬉しいんですけどね。
わが社は昭和のLGBT後進企業なので、まだまだ壁が高いです。
というわけで、このブログでも仕事関連の話、お金関連の話もヒソヒソしていきたいと思っています。
家の購入や、パートナーと組めるペアローン、公正証書作成の話もまとめましたので、こちらもよろしくお願いします。