賃貸に住み続けるか、購入するか。一人暮らしまたは同棲をしている人は、一度は考えたことがあると思います。管理人ハリコたちは、パートナーと1年賃貸マンションで同棲した後に、マンション購入を決めました。
ただでさえ家を買うというのは大きな買い物ですし、ましてやLGBTカップルということであれば、加えて契約方法やローン手続きの段階で考慮する点がいくつもあることを体感しました。
管理人ハリコたちの体験談を交えながら、家購入のポイントをこれからシリーズでお伝えしたいと思います!
家購入の全体の流れ
家を購入する際の流れとしては、4つのフェーズに分かれます。
- 物件条件を決める
- 物件購入を決める
- 契約をする
- 引き渡し
また、購入にあたっては一般的に「物件購入」と「住宅ローン」を同時に検討することとなります。
加えて、パートナーそれぞれでローンを組む「ペアローン」を検討している場合は、現時点ではどの金融機関においても「公正証書」が必要となりますので、この3軸目を追加すると、以下のような流れとなります。
物件購入 | 住宅ローン | 公正証書 | |
物件条件 | 資金計画 | 資金計画、ローン・金融機関情報集め | 内容、文面検討
原案を公証役場に提出(1週間程度) 最終文案確認、捺印(1週間程度) |
物件探し、内見 | |||
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物件購入 | 購入申し込み |
住宅ローンの仮審査
(1週間~3週間)
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公正証書登記完了 |
▼
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契約 | 売買契約 |
住宅ローンの本申し込み
(1週間程度)
※火災保険申し込み |
公正証書登記証明書入手
(1週間程度)
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融資の審査、決定 | |||
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引き渡し | 決済 | 融資実行 | |
引き渡し |
スケジュール
家を買おうかと決意してから実際に引き渡しが完了するまで、だいたい4~6か月くらいでしょうか。管理人ハリコたちは、「公正証書なし、資金計画含めた情報集め」を開始してから引き渡しまで5か月くらいかかりました。
公正証書の要否や、新築か中古かにもよりますが、急げば2,3か月くらいでも可能かもしれません。ただ、平日仕事の方も多いと思うので、余裕を見て5~6か月程度とみておいた方が良さそうです。
住宅ローンに必要な公正証書
住宅ローンの組み方として、「①それぞれがローンを組むペアローン」と「②1人でローンを組む」この2通りがあります。管理人ハリコたちは①のペアローンを組みました。
それぞれの特徴については改めて記事にするとして、ここでお伝えしたいのは「現時点では、婚姻関係のないパートナー同士がペアローンを組むためには、必ず公正証書が必要」ということです。
公正証書のなかでも具体的には、「任意後見契約」と「合意契約」の2種類が必要です。これらは、いずれの金融機関も共通して必要な書類です。
タイミングとして「住宅ローン本申し込み時」に上記2種類の書類が必要となりますので、逆算して間に合うように、予め準備をしておく必要があります。
まとめ
LGBTカップルにおける家購入にあたり、全体感として考慮しておきたい点はこの2点です。
①流れ:物件条件→物件購入→契約→引き渡し
②公正証書の要否を確認し、早めに準備する
次は資金計画についてです。
これまでの家購入編はこちらです。