家を買う決心をした後、具体的に費用をシュミレーションするにあたって、返済額を大きく左右するのがローンの種類、組み方です。
同性カップル、LGBTカップル向けとしては、それぞれがローンを組む収入合算、ペアローンという方法もありますね。
今回は住宅ローンについての基本と、選び方の考えを見ていきましょう!
住宅ローンの仕組み
まず、そもそも住宅ローンって何?というところから始めます。
住宅ローンとは?
私たち個人が家を買う時、まとめてお金を払えればいいのですが、何千万円もする家に対してそんなに多くの購入資金が手元にないことがほとんどですよね。
そこで、金融機関からお金を借りて家を購入した後に、月々の返済として金融機関に借金を返していくのです。この仕組みが住宅ローンです。
利息とは?
ローンは借金するわけなので、利息が発生します。借り入れた額(元金)に金利をかけたものが利息額となります。つまり、利息とは金融機関側の儲けですね。
返済期間が長ければ長いほど、利息は大きくなります。
金利とは?
年間でかかる利息の割合です。月間ではないことに注意です。「利息÷12」が月々かかる利息額ですね。
たとえば、3,000万円借り入れて、金利が1%だった場合、第一回目の返済に対する利息としては、3,000万円×0.01÷12=25,000円がかかるということです。
毎月の返済は、「元金(借り入れた額)」だけでなく、こうした「利息額」も合わせた額を返済していくことになります。
メガバンク or ネット銀行
住宅ローンは、最終的には商品別に選んでいくことになりますが、いわゆるメガバンクと呼ばれる大手銀行とネット銀行では、住宅ローンの特徴が異なっています。
一般的な特徴はこの通りです。
メガバンク | ネット銀行 | |
金利 | ×高め | ○低め |
保証料 | ×有り(年利+0.2%) | ×無し |
事務手数料 | ○安め | ×高め |
相談 | ○簡単 | △不可ではない |
審査期間 | ○短め | ×長め |
金利
ざっくりですが、金利はネット銀行の方が0.1%くらい低い傾向にありました。変動金利型、2019年5月適用金利を上げてみます。
メガバンク | 三菱UFJ銀行 | 0.525% |
みずほ銀行 | 0.525% | |
三井住友銀行 | 0.525% | |
ネット銀行 | 住信SBI銀行 | 0.447% |
ソニー銀行 | 0.457% | |
じぶん銀行 | 0.457% | |
楽天銀行 | 0.527% |
保証料
保証料とは、銀行ではなく住宅ローンの保証会社に支払うものです。賃貸の保証会社と同じような役割で、「万が一、住宅ローンの契約人が返済できなくなった場合、保証会社が銀行に対して返済額を保証する」というものです。
現在、メガバンクは保証会社を使っているようで、支払い方法は一括前払方式、と分割後払方式があります。分割後払方式の場合、金利0.2%上乗せとなります。
一方で、ネット銀行の場合は保証料を取っていません。金利と合わせると、0.3%程度の差が出てきますね。
事務手数料
2019年5月現在、メガバンクである「三菱UFJ銀行」「みずほ銀行」「三井住友銀行」はいずれも事務手数料は32,400円でした。
ネット銀行は、この通りです。
住信SBI銀行 | 借入金額×2.16% |
ソニー銀行 | 一律43,200円、 もしくは借入金額×2.16% |
じぶん銀行 | 借入金額×2.16% |
楽天銀行 | 一律324,000円 |
「借入金額×2.16%」は、仮に3,000万円借り入れたとすると、648,000円です。
相談
メガバンクは圧倒的に店舗数が多いので、簡単に直接相談ができます。
一方で、ネット銀行は窓口も少なく、対面での相談のハードルは高い現状ではありますが、不可能ではない、という現状です。
ちなみに管理人ハリコは、ソニー銀行と住信SBI銀行の2つの銀行に、実際に窓口に相談に行きました。
いずれの銀行も親切丁寧に相談に乗ってくださり、それまでの疑問点を全て解消できましたので、窓口が少ないことは完全なデメリットでもないと思います。(物理的に店舗に足を運べるかどうか、といったポイントはもちろんありますが)
審査期間
一般的な説となりますが、メガバンクは申し込みから1か月以内に融資が実行されることが多いようです。一方でネット銀行は、1か月~1か月半程度、混雑具合では2か月程度かかるみたいですね。
また、ネット銀行の方が書類だけでの審査となるため、審査がやや厳しめ、という話を不動産屋から何度か聞いています。
・メガバンク:色々相談しながら、安心して進めたい人向け
・ネット銀行:自分で調べながら、低い金利で進めたい人向け
提携ローン or 非提携ローン
提携ローンとは、金融機関と不動産会社、もしくは、申込人の勤務先の会社が提携したローンのことです。一般的に、通常よりも金利が低くなりますが、利用可能な金融機関は限られています。
「不動産会社に提携ローンがあるかどうか」は、必ず聞いた方が良いです。
あるいは逆に、良いと思ったローンの商品が具体的にあるのであれば、その銀行担当者に「どこか提携している不動産屋があるかどうか」を聞いてみるのもアリですね。
また、実際に相談に伺った銀行窓口担当者が言っていたのですが、同じ商品であっても「提携ローンの方が、審査が通りやすい」とのことなので、利点を積極的に利用するとお得だと思います。
もちろん、管理人ハリコたちは提携ローンで組みました。利点しかなかったので。
まとめ
住宅ローン基礎編として、大事なポイントはこの通りです。
・メガバンク系/ネット銀行系を検討する
・提携ローンがあるか必ず不動産屋(銀行)に確認する
次は、もう少し具体的な金利についての考えや、金利型の特徴について書いていきます。
次は金利タイプ比較と、得する金利の考えです。

これまでの家購入編はこちらです。


