2人入居可って?ルームシェア可との違いは?保証会社って?という同性パートナーと賃貸を住むときの検索条件のポイントをお伝えします。
賃貸物件探しの流れ
前回もご紹介した全体の流れは以下となります。
- 部屋の条件決め
- 必須条件、希望条件を分ける
- 探す・検索する
- 不動産屋に問い合わせ
- 物件見学
- 申し込み、契約
- 引っ越し
- 手続き
本記事では第二回として、「③探す・検索する」についてご紹介していきます。
③探す・検索する
ここでは、希望条件に応じた物件を、主にネット探す上でのポイントをお伝えします。
検索条件について
賃貸サイトで検索後、気になる物件をもとに不動産屋で他の物件情報を入手、が主流ですよね。
管理人ハリコの場合も、そのやり方で不動産屋で非公開物件を紹介してもらい、契約を決めました。
エリアがある程度決まっていて時間があるなら、どんどん不動産屋に足を運んでみても良いかもしれません。(非公開物件あなどれないです!実体験はいずれ書きます。)
さて、同性カップルならではの賃貸物件探し、検索編でのポイントをお伝えします。
それは、「2人入居可」かどうかです。
2人入居可とは?
簡単に言うと、二人暮らしできる物件のことです。ワンルームや1DKのような一人暮らし用の物件でも、物件情報に「二人入居可」と記載されていれば、基本的に二人暮らしできます。
二人入居可かどうか決めるのは、不動産屋ではなく大家さんなので、二人入居可と記載されていなくても、大家さんの許可があれば二人暮らしできる物件もあります。 -出展:ROOCH
基本的には婚約者や家族、身内などの2人で入居OKですよ、という意味のようです。
不動産の法律で定められているわけではないので、カップルや友人を含めるかどうかは大家さん次第のようですね。また、入籍済みの夫婦しか認めない大家さんがいたりと、バラつきがあると聞いてます。
ということで、そもそも「2人入居可」に該当していない物件は「単身者想定」となり、同棲は断られる可能性が高いです。
ハリコたちも当初2人入居可の条件をあまり確認せず、2DK、2LDKを見ていた時期がありました。ところが問い合わせると「異性カップルや夫婦でもNG(当然友人同士もNG)」の物件だった、というケースがいくつかありました。
「2人入居可、ルームシェア不可」の場合は注意です。
カップルや夫婦であればOK、他人同士はNGという考えに基づいていてあえて条件をそれぞれ定めている可能性が高いです。
友人ではなくLGBTカップルだとカミングアウトできれば認めてくれるかもしれません。
大家さんの考え
大家さんは「家賃をちゃんと払ってくれるか」が一番の心配事です。
カップルまたは友人に「何かあったとき」のリスクを感じている大家さんが一定数いるようです(そりゃそうですね)。なので最初からルームシェア不可にしているケースもある、というわけです。
家族であれば当然そのリスクは低いので、「2人入居可」だが、「ルームシェアは不可」、とすることがあるんですね。
「2人入居可」(もしくは「ルームシェア可」)で探す
次のポイントは、「保証会社が利用できるかどうか」です。
これが、実はLGBT当該者にとって物件探しをする上で、大きな考慮点になるはずです。
保証会社とは
賃貸住宅の契約時に必要な賃借人の連帯保証人を代行する会社で、不動産賃借人との間で保証委託契約を締結する会社である -出展:Wikipedia
つまり、お金を払って「一般的に親や身内にお願いする連帯保証人」の代わりとなってくれる会社ということです。
LGBT当該者にとって、同棲、あるいはルームシェアをするにあたって、親に連帯保証人となってもらうのが容易でないケースが多いと思います。
管理人ハリコも、家族誰にもカミングアウトしておらず、同棲を決めたはいいけど連帯保証人をお願いするにあたり、何をどう話そうか悩んでいました。
ところが、幸いなことに今住んでいる賃貸物件は「保証会社利用で連帯保証人不要」だったので、家族には「同性の友人とルームシェアすることにした」と事後報告するだけで済んだのです。
保証会社利用OKで事足りるのであれば、相当助かる方々は多いですよね。
LGBT該当者だけに限らず、親がいない方などいろんな事情を抱える人はそれなりにいるはずなので、この仕組みは圧倒的にもっと広がってほしいです。
ちなみに、保証会社の利用料金は以下のとおりです。
利用料金:1ヶ月分の家賃の30~100%が相場。(部屋を契約する際)
年に1回の更新料:10,000~20,000円。
参考:ROOCH
LGBTフレンドリーな不動産屋
このご時世、物件は「探す=ネットで検索する」ことが多いはずですが、同性カップルにとっては、いわゆる”LGBTフレンドリー”な不動産屋に問い合わせることもありますよね。
管理人ハリコたちは普通の不動産屋しか利用していないので、どこがどうLGBTフレンドリーであるか経験する機会がありませんでした。もし体験された方はぜひ感想を教えてほしいです。
参考までに、なぜ普通の不動産を利用したかというと、単純に物件掲載の母数が多い大手物件検索サイトで、ひたすら希望に合う物件を探していたからです。
ただでさえ条件に合う物件は少ない中で、効率的に物件の選択肢を広げられましたので、結果良かったと思っています。
まとめ
「③探す・検索する」の過程で大事なポイントは以下の2つです。
・2人入居可(ルームシェア可):条件に含めるとスムーズ
・保証会社利用可:親や身内にカミングアウトなしで物件借りられるかも
以上、同性カップル賃貸家探しのポイントの第二回でした。
前回の記事「条件決め編」はこちらです。